少し前の日記に、珈琲を飲むと体調が悪くなってしまう方が、深煎りの珈琲
(ミルの珈琲)だと大丈夫だった…というお客さまからのお話を紹介しました。
深煎り、という話題で面白いのを見つけたので紹介します。東京都武蔵野市
に「もか」という深煎り珈琲で有名なお店がありました。僕もミルを始める
前に3回伺い、何度か豆を取り寄せたことがあります。焙煎について目標に
していたお店です。もかのご主人、標 交紀(しめぎ ゆきとし)さんの著書、
「珈琲の旅」(珈琲の漢字は違います。みづほ書房・1984年発行)を約22年振り
に読んでいて、やはり世の中そんなもんなのかなと思ったのですが、こんな
内容です。イギリスの王室御用達の珈琲豆を扱うヒギンズという店を訪ねた
時のこと。一般用に販売されている豆は、さほど感心させられるものはなく、
店の人に尋ねると、王室に納入する特別豆を見せられた。それが素晴らしい
“私のコーヒー同様の深煎りの豆”だった…ということなのです。
みなさまにお約束いたします。たとえミルの珈琲豆が皇室御用達になったと
しても、同じ深煎りの珈琲豆を販売いたしますので、ご安心ください。(笑)
著書の中では同じお店のエピソードとして、ブルーマウンテンの不可解さに
も言及されています。ご興味のある方はご一読くださいませ。
いまや伝説となってしまった「もか」のご主人は、2007年のクリスマス イヴ
に他界されました。ミルの娘は次の日、クリスマスに生まれました。なんと。