2018年6月27日水曜日

「珈琲屋」を読んで

随分前から出版の話しがあった、お二人の大先輩、東京・表参道「大坊珈琲
店」の大坊勝次さんと福岡・赤坂「珈琲美美」の森光宗男さんの対談本
「珈琲屋」がようやく新潮社から出版されました。まだお会いしたことは
ありませんが、三度にわたる対談をまとめられた小坂章子さんには、ご苦労
様でしたといいたいです。そしてありがとうございますとも。
読み終えて、いろんな想いが渦巻いています。なにより残念なのが、もう
森光さんはこの世にいないということです。理論派の森光さんには、口では
かなわなかったと思うけれど、一度でいいから僕の珈琲を飲んでもらい、
こういう珈琲をペーパーで作っている人間がいるってことだけでも知ってて
もらいたかったです。認めてもらえるかは別として。
大坊さんには、移転してからは人づてに、まだ来ないで下さいって言って
ありました。僕の中で気持ちの整理が出来ていないということが原因です。
それでも読んでいて「もういいかな」と思えてきました。そろそろ「もう
いいよ〜」と言えそうな気持ちがふつふつと湧いてきました。

珈琲に、職人の世界に興味のある方、是非お手元に一冊どうぞ。

ミルの珈琲をさらに美味しくできるように、僕なりの珈琲屋として
精進したいと思います。これからもよろしくお願いいたします。