9月21日、日曜日、暇な午後。珈琲豆の選別の途中に南の山をみると、なぜだか
「今日は水丸さんな日だな」と思ったのです。空の青や、雲の白や、山の緑が
はっきりしていて部分部分が切りとれるようなそんな景色を見て、イラスト
レーターの安西水丸さんを思い浮かべました。写真ではなかなか伝えづらい
のですが。時間が止まったような気がしました。次の日に伺った刈谷の自家焙煎
珈琲店さんで、僕としては、本当に久しぶりにのんびり珈琲をいただきました。
そこで、刈谷市美術館で開催中の長 新太さんの展示にまつわる本を読ませて
いただきました。曜日が合わなくて美術館には行けなくて残念だけれど、この本
で十分満足できました。そのなかで僕の目が釘付けになったのは、木製の車の
おもちゃでした。同じ物を持っていたのです。お店をはじめる前に、通りすがり
のリサイクルショップで¥100という大金で購入したものです。一目惚れだった
のです。新太さんが愛着を持っていた物と同じ物。それだけですごく嬉しく
なりました。